東京23区別にみる保育サービスの充実度や待機児童数の推移など

再びd3.jsを使ったインタラクティブなチャート表現にチャレンジ。
元になるデータは東京都が毎年発表している、都内の保育サービスの状況についてまとめた資料。2014年2013年2012年2011年2010年、直近5年分のデータを可視化してみる。できればPCで見て欲しいのですが、が。

待機児童数の多い区・少ない区

まずは待機児童数がどんな具合いで推移しているか。都が発表している数値とはいえ、区ごとに集計の仕方に違いがあったり集計方法が変更されたりすることもあると聞くので、どこまで信用していいものか迷います。が、一応の傾向みたいなものは見えてくるかと思います。

就学前児童人口が圧倒的に多い世田谷区は待機児童数も圧倒的です。減るどころか順調に増えてます。他に児童人口の多い江戸川区・練馬区・足立区・大田区なども順当に多い。100〜200人の間に収まっている区が多数を占め、順調に減少傾向にある港区と安定して少ない荒川区・千代田区といった感じ。

就学前児童が利用できる保育サービスの差

次は、就学前児童数に対して同区の保育サービスがどれだけの人数を許容できているか、カバーできているか、を2014年のデータを使って表してみる。(最大カバー率の荒川区と最小カバー率の世田谷区に16.2ポイントしか差がなく画的に寂しいので、便宜的に円のサイズ差を誇張して表現しています。)

X軸に就学前児童人口、Y軸に保育サービス利用児童数をとった分布図で、各円のサイズはどれだけカバーできているか(保育サービス利用児童数÷就学前児童数×100)を表します。原点から伸びる青線は中央値である13位の中野区を通っていて、それより上は青、下は赤に色付けしています。

世田谷区・大田区などはなるほど一つ目のデータの通りという印象ですが、そうでもない区も多いです。文京区などはカバー率は23区中20位ですが、待機児童数は安定して少ないですね。逆に板橋区はカバー率は9位ですが、待機児童数はワースト3に入る多さ。

ちなみにですが、待機児童数とカバー率は相関係数-0.467とそこそこの負の相関があります。

就学前児童が増えた区・減った区

最後におまけ的に就学前児童人口の増加率の推移です。
0.0%より多ければ前年よりも増えている、少なければ減っているというシンプルなグラフ。

千代田区・中央区の安定した増加率はすごいですね。どちらも都心どまん中の区でもともと児童数は少ないですが、それにしてもという感じ。それ以外の区も総じて増加傾向にあると言えると思いますが、増加率には差があります。足立区・葛飾区・江戸川区のみ減少傾向、僅かなものですが。

ちなみにですが、児童人口増加率と待機児童数は相関係数-0.32と弱めの負の相関、児童人口増加率と保育サービスカバー率は相関係数-0.03で相関なしとなってます。

おわりに

何かがわかったような、そうでもないような内容、いかがでしたでしょうか?
住んでる区を追って見てみると結構面白いです。自分の住んでる目黒区などは、待機児童数は順調に増えてるし保育サービスカバー率は下から3番目だしわりと散々でしたが、子供は増えているみたいで安心していいもんなんでしょうか。

使用したデータはjson形式でここに置いてあります。ご意見・ご感想などありましたら@hrtsgtとかyo[at]mrtr.jpまでお願いします。